参考書の誤訳・誤読・疑問
英文解釈史に残る難問。俺の中でも未解決問題。古谷先生の解説を読んでもよくわからないのだ。 pic.twitter.com/mHvQBQY1wr — 岩清水弘 (@6tU911oTNZUQSSo) 2021年3月8日 上記の英文の解釈が話題になっており、参考として紹介されていた古谷専三先生の解釈と…
越前敏弥先生という翻訳家をご存知でしょうか。 ダン・ブラウンの小説の翻訳や、翻訳者を養成する講座など同業者の教育に携わっていることでも有名な方です。 私が原書を読んでいていて、翻訳しづらそうだと思った部分を越前先生の翻訳で確認したところ正確…
*この記事は当初の記事の内容に問題があったため非推奨です。今回は,更新ついでにポレポレ例題45の気になる部分について簡単に論じたいと思います. 過去の記事で指摘した2点と比べ,明確な誤訳なのか悪訳なのか曖昧な箇所であったため,過去の記事では敢え…
以前,以下の記事でポレポレの誤訳について2点指摘させていただきました. (記事にも記載していますが,1点目の例題11番の誤訳疑惑はkazさんという方のツイートを契機に知りました.) tmneverdies.hatenablog.com 記事の中でも引用しているように,過去西…
ミル『自由論』原書精読への序説(ミル精読序説)では,以下のit might seemについて深い考察がなされています.詳しくは書籍を参照していただきたいのですが,"it might seem"が誰に対するものなのかという点について,解説に疑問点があるためここで論じる…
(2020年10月30日 ■多田先生の解釈のロジック に追記しました。) (2020年5月2日 解説を全面的に書き直しました.) 思考訓練の場としての英文解釈という書籍があります.オリオンという通信添削の先生であった多田正行先生による書籍です.レベル・分量ともに…
ミル『自由論』原書精読への序説(ミル精読序説)には,"A similar tone of sentiment might by this time have been prevalent in our own country,"についてミルの書き間違いの可能性が指摘されている部分(1-3-04)があり,個人的には本書の白眉だと考えて…
問題の部分を引用します.細かい構文の説明は薬袋善郎 ミル「自由論」原書精読への序説(ミル精読序説)の1-6-2~1-6-10 を参照してください.英文の内容の理解についてはおおむね薬袋先生に異論はないのですが,細かい部分で疑問点があるため取り上げます. …
(2021年10月25日 id:all_for_nothingさんとの議論をもとに論点を整理し、後半に追記しました。また本文後半を中心によりわかりやすく整理し直しました。) (2021年9月19日 薬袋先生の意図したmightの解釈には問題がないと考えられたため、大幅に加筆修正しま…
薬袋善郎先生は英語リーディング教本などの著作で有名な英語講師です 個人的には,薬袋先生は文法解説・内容理解の面で最も信頼できる英語講師の一人だと思っています. その薬袋先生が2020年3月にミル自由論の解説本を出版されました.英文のあらわす「こと…
西きょうじ先生の著作にポレポレという参考書があります. 薄い本なのですが,短いが比較的難しい英文を読み込むことで,様々な英文に対応できる力を養うことができる英文解釈の参考書として根強い人気があるようです.筆者自身は使用したことはないのですが…